カテゴリー別アーカイブ: 未分類

音楽は残らない

今私はスリランカにいるのですが、街中やラジオから聴こえる音楽の多くはスリランカで作られた流行の音楽です。
一部は英語であったり楽器のみの演奏であったりもしますが、大半は現地語のシンハリの歌詞を付けた歌です。

外国の曲や一昔以上前の古い音楽は、普通に生活をしていると余り耳にしませんね。
これは日本でも同じです。
ネットが発達した現在でも、音楽は極めて地域や時代の局所性が強いものであると思います。
誰でも知っているように思われる有名な音楽であっても、海外の人は余り知らなかったり、流行が終われば忘れ去られるものが殆どです。
今流行っている音楽で、100年後も聴こえてくるものがどれ程あるでしょうか。
恐らくは、ほぼ皆無でしょう。

そう考えると、地域や時代を超えて残る音楽というのは極めて異常であるという気がしてきます。
実際クラシックの楽曲でも、楽譜が手に入るものは例外中の例外と言えるし、
今現在有名であってよく演奏されていても、ずっと残って行くかどうかは判りません。

これが文学作品であれば、古いものでも結構親しまれているように思います。
千年前の作品を学校で教えるくらいですし。
音楽って本当に残らないものだと感じます。

ギターの種類について

昨日の記事でギターについて書いたところ、知り合いからギターって色々種類があるの?という質問を受けたので、今日はそのことについて書きます。

ギターと言われて、何を思い浮かべるでしょうか。
実際一言でギターと言っても、その種類はたくさんあります。
電気式(エレクトリック)か否か(アコースティック)で分類されることが多いようですが、
現在よく使われるものとしてとしては、
フォークギター スティール弦を張るアコースティックギターの大半を指します。ポップス弾き語りなどで一般に使われます。単にアコースティックギターと言った場合でも、大半はこれです。
クラシックギター ナイロンやガットなど、金属製でない弦が張られるギターです。その名の通り、クラシック曲を弾くのに使われることが多いです。
金属弦に比べてまろやかな音がします。一般的なフォークギターに比べてひとまわり小さいです。
エレクトリックギター(狭義の) エレキギターなどと呼ばれるものは通常これです。ロックバンド等、軽音楽でよく使われるやつです。
以上3種類は、一般に弦は6本あります。。

エレクトリックベース エレキベース、ベースギター、もしくは単にベースと呼ばれることもあります。上記エレクトリックギターと合わせて軽音楽でよく使われます。
弦は一般に4本です。

アコースティックギターの殆どがフォークギター又はクラシックギターなのですが、
広義のアコースティックギターの種類はこの2つ以外にもあって、
フラメンコギター クラシックギターの亜種と考えて良いと思いますが、ボディーの作りが異なっています。

他にも、例えば
10弦ギターのように弦の数が異なるもの、
バリトンギターのように音域が異なるもの、
ダブルネックギターのように首が2つに伸びているもの
なども存在します。

また、一般にギターとは呼ばなくても、似た楽器は非常にたくさんあります。ウクレレなどはまるで小さいギターのようです。
(例えばバリトンウクレレは、テナーギターと実質同一)

私は弾き語りや伴奏がしたいので、購入を考えているのはフォークギターですが、クラシックギターにも興味があります。

習い事としてのピアノに疑問

日本では子供にピアノを習わせる家庭が多く、習い事の筆頭のようなイメージがあります。他の楽器を習う人も多いですが、それでもやはり、ピアノのシェアには圧倒的なものがあると思っています。

私はこの「習い事として音楽をやらせるならピアノで決まり」のような現状に対して少し違和感があります。

ピアノを習う人は、幼稚園~小学校低学年くらいから初めて中学生くらいでやめる、というパターンが多いのではないかと思われますが、
その場合習い事としてのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
習い事を選ぶ際にまず明確にすべき点は、何のためにやるのかという目的だと思います。
一般には子供(とその親)の幸せを願ってということに集約されるのではないかと思いますが、具体的には

・特定のスキルを身につける
楽器を弾けるということ自体スキルになりますが、その過程で音楽への理解、楽譜が読める、
また副次的に忍耐力や身体の使い方、

・楽しみ
楽器を自由に演奏できれば、人生の楽しみの幅が広がります。

・見栄
実際、楽器を習えるという環境は非常に恵まれたものだと思いますが、上手い人はいくらでもいるので差別化は難しいかも知れません。
他の子も習っているからという理由も似たようなものでしょうか。

さて、ここでピアノであるメリットは何かということですが、
比較対象が明確な方が考え易いので、「ヴァイオリン」「ギター」「歌」「木管楽器(小)」としてみます。
勿論他の楽器でも構いませんが、とりあえず。

・勉強が進めば、音楽的スキルは非常に高度
例えば譜読み能力、多くの音から構成される音楽への理解などは段違いです。
但し、それは勉強が進めばという条件付きで、ここが難しいところです。

・習っている人が多く、先生も見つけやすい
昔からピアノ人口は多い状態が続いているので、
実際みんな習っているということで、入りやすいイメージもあるのでしょう。
ピアノはよく耳にするので馴染みも強いと思いますし。

・曲が多い
ピアノはとにかく独奏で弾ける曲が多いので、素材には困りません。

・伴奏に有利
ある程度弾ければ伴奏が必要な際に活躍できます。
逆にデメリットですが、

・大きい
場所を取ります。狭い部屋で置いておくには負担が大きいのではないかと思います。

・高い
良い楽器は何でも高いですが、ピアノは安くても数十万します。小さい管楽器なら数万以下で買えるものも多数あります。

・うるさい
集合住宅では、周囲への騒音が気になるところでしょう。
実際ピアノの音が問題になるということは多いようです。
木管楽器の音も単音ではピアノより大きい場合もあるようですが、ピアノは和音を出すことと、振動が伝わりやすいことで近隣に響きやすいということがありそうです。

・難しい
よく耳にする、憧れの曲を弾けるようになるまでは長い期間を要します。
小学校の6年間習うだけで、本当に楽しいと感じられるようにまでなる人がどれだけいるのかが気になるところです。
一覧表にするとこんな感じでしょうか。
各評価の妥当性は検証が必要ですし、細かい条件を付けないと正確な話はできませんが、
私はこんな感じでイメージしているということで参考にして頂ければ。
乱暴過ぎることは理解しています。意見を頂ければ盛り込んで表を改良して行きたいと思います。
技能として うるさくない 携帯性 初歩が容易 価格(入門用)
ピアノ◎ × × × ×

ヴァイオリン ○ ○ △ × △

ギター ○ ○ △ ○ ○

木管楽器 △ △ ○ ○ ○

金管楽器 △ ×× △ ○ ○

歌 △ △ ◎ ◎ ◎
注)木管楽器は、フルート・クラリネット・オーボエ・リコーダーを想定。例えばテナーサックスなどは音量が大きいので注意。
金管楽器はトランペット、トロンボーンを想定。
初歩というのは、その楽器のためにかかれた曲を選んで楽しめるレベル。

 

聴音能力の習得のために

帰国したら、聴音の練習をしてみようと思っています。
今までは何か楽譜が無いと演奏はおろか編曲もできない(あっても微妙?)という悲しい状況でしたので、少しずつ変えて行きたいと思います。
考えている練習方法は、次の通りです。
用意するもの:五線紙・楽譜・音源・ピアノ

まず曲を決めます。
使用する曲は自分がよく知らないか、少なくとも演奏したり楽譜を読んだりしたことが無いもの。
また、最初は声部が少なく、和音が比較的単純なものを選びます。
今のところ、ピアノ独奏の前奏曲集などを探してみようと考えています。
恐らく自分にとってはピアノ曲が扱いやすいと思いますし、クラシックの演奏は楽譜に忠実に演奏することが多いので、楽譜と音源をセットで入手しやすいというメリットがあります。

聴く部分の範囲を設定する。曲に応じて、最初は10秒~20秒くらいが適当か?
プレイヤーで都度繰り返して再生できるように設定する。

最初の30分は、音源のみを聴いて、ひたすら五線譜に書き込む。

その後20分で、ピアノで弾いたり、分からないところは音を探りながら修正・書き込み追加を行う。

最後10分で楽譜を見て答え合わせ、もう一度音源を聴く。

これで1時間の勉強とします。
耳コピ+楽譜を書く訓練ですね。
楽譜が無くても耳コピは上達するとは思いますが、効率の良いスキル習得にはステップを踏まえ、方法を工夫することが大切です。
上記は自分のための練習なので、一般に耳コピの練習にはどのようなものが良いかは、また今度考えてみたいと思います。

合唱曲「海はなかった」解説 その3

今回は演奏上の注意点を書きます。
個人的に気を付けたいと思うことを書いているので、読む方のレベルに依っては全く参考にならないかも知れませんが、ご了承下さい。

曲全体を通して、和声は単純で素直なので、音取りや音型の解釈は難しくないと思われます。
その分表現ができていないとつまらない演奏になる恐れがあります。
全体を通して、「歌う」ということが要求されます。
「さび れた」「いり えで」「をみつけた」などのように、123 4-1 というリズムが多く出てきます。この音型のレガートを綺麗に歌うことを意識します。
フレーズごとに、クレッシェンド・デクレッシェンドをどう付けるかを明確にしてその通り実行するだけでかなり良く聞こえると思います。

最初から。
冒頭のピアノ とりあえず楽譜通り弾くことが出発点でしょう。その上で、この衝撃的な前奏をどう表現するか工夫するのが良いと思います。
冒頭のピアノから合唱への間の取り方は重要だと思います。一段落して落ち着いてから入るのが良いですが、長すぎると間延びします。
フェルマータでは一旦カウントをやめ、次にの音(の前)から改めてカウントを始めるべきと考えています。
さーびーれたー ともったいつけず、素直に入る。
さびれた いりえで 終わりの響かせ方に注意。れたー えでー 機械的に伸ばさないこと。
また、い り え で、  み つ け た など、一音毎には歌わずレガートで。
クレッシェンド後なつの~と入りますが、このつなげ方は重要。

男声ユニゾン うみは~ 力強く迫力のある声で。

だけど~ひとすじの~ 歌詞の内容が変化するところなので、雰囲気を変えて。

中間部と最後のデクレッシェンドで消え入るようにするのは技術的に難しいが頑張るところでしょう。

最後は余韻を感じて。リタルダンドもしっかり。