ギターが弾きたい

今年はギターを始めようかと考えています。
そんなにあれもこれも手を出してどうするの、という声が知人から出ているようですがが多分気のせいでしょう。

ずっとやりたいと思っていたのですが、ギターという楽器にどのような特徴があるのか、考えてみました。

ご存知の通り、ギターには弦がたくさん(一般には6本)あり、重音が出せます。
また、ヴァイオリン等と異なり、フレットがあるため正確な音程を出しやすいです。
普通は弓など使わず、素手又はピックで音を出すため、とりあえずは手軽に音を出せます。
そして、ピアノと異なり持ち運びが現実的です。

これら4つの特徴が、ギターを極めて伴奏楽器として適した楽器にしていると思います。
勿論ギターは伴奏としてだけでなく、独奏も可能であり、ギター独奏、ギター重奏、もしくは他の楽器との合奏のために書かれた曲も多いです。
バンドを組めるようにもなりますね。

弾き語りや伴奏をやったらコード進行に強くなりそうというとか、持ち運んで他人に披露する機会が増えそうという打算的なメリットも多いのですが、
色々な音色が出せて、一つで幅広い表現が可能という点に興味を持っています。

秋ごろまで予定が詰まっているので練習時間がどれ程とれるかは判りませんが、とりあえず近々購入予定です。

経過報告

ロングトーンの練習を毎日するようになってからまだ1週間ちょっとですが、既に目に見えて(耳に聞こえて?)効果を実感できています。
強弱の変化がコントロールできてきていると感じますし、始めた時と比べて声の安定度が大分ましになりました。
ビフォーアフター録音しておければ比較できて良かったのですが、でも自分でこれだけ感じるということは、かなりの変化ではないかと思います。
発声をイメージする感覚が戻って来た気がしています。

歌の練習を始めて1ヶ月以上経ちましたが、ようやく声が戻って来たように感じます。
声域はLowF~HiD#くらいで、上も下も昔と比べてまだ1音狭いですが、その他は8~9割方戻って来たのではないかと思います。
ネットで聞いた話では、ピアノで数年以上ブランクがある人が、感覚が戻るのに毎日2、3時間練習をして半年くらいという人が結構いるようなので、
筋トレの効果も数か月単位で現れるようですし、この手のブランクからの復活は毎日頑張って数か月単位で掛かると考えて良いかも知れません。

習い事としてのピアノに疑問

日本では子供にピアノを習わせる家庭が多く、習い事の筆頭のようなイメージがあります。他の楽器を習う人も多いですが、それでもやはり、ピアノのシェアには圧倒的なものがあると思っています。

私はこの「習い事として音楽をやらせるならピアノで決まり」のような現状に対して少し違和感があります。

ピアノを習う人は、幼稚園~小学校低学年くらいから初めて中学生くらいでやめる、というパターンが多いのではないかと思われますが、
その場合習い事としてのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
習い事を選ぶ際にまず明確にすべき点は、何のためにやるのかという目的だと思います。
一般には子供(とその親)の幸せを願ってということに集約されるのではないかと思いますが、具体的には

・特定のスキルを身につける
楽器を弾けるということ自体スキルになりますが、その過程で音楽への理解、楽譜が読める、
また副次的に忍耐力や身体の使い方、

・楽しみ
楽器を自由に演奏できれば、人生の楽しみの幅が広がります。

・見栄
実際、楽器を習えるという環境は非常に恵まれたものだと思いますが、上手い人はいくらでもいるので差別化は難しいかも知れません。
他の子も習っているからという理由も似たようなものでしょうか。

さて、ここでピアノであるメリットは何かということですが、
比較対象が明確な方が考え易いので、「ヴァイオリン」「ギター」「歌」「木管楽器(小)」としてみます。
勿論他の楽器でも構いませんが、とりあえず。

・勉強が進めば、音楽的スキルは非常に高度
例えば譜読み能力、多くの音から構成される音楽への理解などは段違いです。
但し、それは勉強が進めばという条件付きで、ここが難しいところです。

・習っている人が多く、先生も見つけやすい
昔からピアノ人口は多い状態が続いているので、
実際みんな習っているということで、入りやすいイメージもあるのでしょう。
ピアノはよく耳にするので馴染みも強いと思いますし。

・曲が多い
ピアノはとにかく独奏で弾ける曲が多いので、素材には困りません。

・伴奏に有利
ある程度弾ければ伴奏が必要な際に活躍できます。
逆にデメリットですが、

・大きい
場所を取ります。狭い部屋で置いておくには負担が大きいのではないかと思います。

・高い
良い楽器は何でも高いですが、ピアノは安くても数十万します。小さい管楽器なら数万以下で買えるものも多数あります。

・うるさい
集合住宅では、周囲への騒音が気になるところでしょう。
実際ピアノの音が問題になるということは多いようです。
木管楽器の音も単音ではピアノより大きい場合もあるようですが、ピアノは和音を出すことと、振動が伝わりやすいことで近隣に響きやすいということがありそうです。

・難しい
よく耳にする、憧れの曲を弾けるようになるまでは長い期間を要します。
小学校の6年間習うだけで、本当に楽しいと感じられるようにまでなる人がどれだけいるのかが気になるところです。
一覧表にするとこんな感じでしょうか。
各評価の妥当性は検証が必要ですし、細かい条件を付けないと正確な話はできませんが、
私はこんな感じでイメージしているということで参考にして頂ければ。
乱暴過ぎることは理解しています。意見を頂ければ盛り込んで表を改良して行きたいと思います。
技能として うるさくない 携帯性 初歩が容易 価格(入門用)
ピアノ◎ × × × ×

ヴァイオリン ○ ○ △ × △

ギター ○ ○ △ ○ ○

木管楽器 △ △ ○ ○ ○

金管楽器 △ ×× △ ○ ○

歌 △ △ ◎ ◎ ◎
注)木管楽器は、フルート・クラリネット・オーボエ・リコーダーを想定。例えばテナーサックスなどは音量が大きいので注意。
金管楽器はトランペット、トロンボーンを想定。
初歩というのは、その楽器のためにかかれた曲を選んで楽しめるレベル。

 

聴音能力の習得のために

帰国したら、聴音の練習をしてみようと思っています。
今までは何か楽譜が無いと演奏はおろか編曲もできない(あっても微妙?)という悲しい状況でしたので、少しずつ変えて行きたいと思います。
考えている練習方法は、次の通りです。
用意するもの:五線紙・楽譜・音源・ピアノ

まず曲を決めます。
使用する曲は自分がよく知らないか、少なくとも演奏したり楽譜を読んだりしたことが無いもの。
また、最初は声部が少なく、和音が比較的単純なものを選びます。
今のところ、ピアノ独奏の前奏曲集などを探してみようと考えています。
恐らく自分にとってはピアノ曲が扱いやすいと思いますし、クラシックの演奏は楽譜に忠実に演奏することが多いので、楽譜と音源をセットで入手しやすいというメリットがあります。

聴く部分の範囲を設定する。曲に応じて、最初は10秒~20秒くらいが適当か?
プレイヤーで都度繰り返して再生できるように設定する。

最初の30分は、音源のみを聴いて、ひたすら五線譜に書き込む。

その後20分で、ピアノで弾いたり、分からないところは音を探りながら修正・書き込み追加を行う。

最後10分で楽譜を見て答え合わせ、もう一度音源を聴く。

これで1時間の勉強とします。
耳コピ+楽譜を書く訓練ですね。
楽譜が無くても耳コピは上達するとは思いますが、効率の良いスキル習得にはステップを踏まえ、方法を工夫することが大切です。
上記は自分のための練習なので、一般に耳コピの練習にはどのようなものが良いかは、また今度考えてみたいと思います。

合唱曲「海はなかった」解説 その3

今回は演奏上の注意点を書きます。
個人的に気を付けたいと思うことを書いているので、読む方のレベルに依っては全く参考にならないかも知れませんが、ご了承下さい。

曲全体を通して、和声は単純で素直なので、音取りや音型の解釈は難しくないと思われます。
その分表現ができていないとつまらない演奏になる恐れがあります。
全体を通して、「歌う」ということが要求されます。
「さび れた」「いり えで」「をみつけた」などのように、123 4-1 というリズムが多く出てきます。この音型のレガートを綺麗に歌うことを意識します。
フレーズごとに、クレッシェンド・デクレッシェンドをどう付けるかを明確にしてその通り実行するだけでかなり良く聞こえると思います。

最初から。
冒頭のピアノ とりあえず楽譜通り弾くことが出発点でしょう。その上で、この衝撃的な前奏をどう表現するか工夫するのが良いと思います。
冒頭のピアノから合唱への間の取り方は重要だと思います。一段落して落ち着いてから入るのが良いですが、長すぎると間延びします。
フェルマータでは一旦カウントをやめ、次にの音(の前)から改めてカウントを始めるべきと考えています。
さーびーれたー ともったいつけず、素直に入る。
さびれた いりえで 終わりの響かせ方に注意。れたー えでー 機械的に伸ばさないこと。
また、い り え で、  み つ け た など、一音毎には歌わずレガートで。
クレッシェンド後なつの~と入りますが、このつなげ方は重要。

男声ユニゾン うみは~ 力強く迫力のある声で。

だけど~ひとすじの~ 歌詞の内容が変化するところなので、雰囲気を変えて。

中間部と最後のデクレッシェンドで消え入るようにするのは技術的に難しいが頑張るところでしょう。

最後は余韻を感じて。リタルダンドもしっかり。