音楽は残らない

今私はスリランカにいるのですが、街中やラジオから聴こえる音楽の多くはスリランカで作られた流行の音楽です。
一部は英語であったり楽器のみの演奏であったりもしますが、大半は現地語のシンハリの歌詞を付けた歌です。

外国の曲や一昔以上前の古い音楽は、普通に生活をしていると余り耳にしませんね。
これは日本でも同じです。
ネットが発達した現在でも、音楽は極めて地域や時代の局所性が強いものであると思います。
誰でも知っているように思われる有名な音楽であっても、海外の人は余り知らなかったり、流行が終われば忘れ去られるものが殆どです。
今流行っている音楽で、100年後も聴こえてくるものがどれ程あるでしょうか。
恐らくは、ほぼ皆無でしょう。

そう考えると、地域や時代を超えて残る音楽というのは極めて異常であるという気がしてきます。
実際クラシックの楽曲でも、楽譜が手に入るものは例外中の例外と言えるし、
今現在有名であってよく演奏されていても、ずっと残って行くかどうかは判りません。

これが文学作品であれば、古いものでも結構親しまれているように思います。
千年前の作品を学校で教えるくらいですし。
音楽って本当に残らないものだと感じます。

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