今回は演奏上の注意点を書きます。
個人的に気を付けたいと思うことを書いているので、読む方のレベルに依っては全く参考にならないかも知れませんが、ご了承下さい。
曲全体を通して、和声は単純で素直なので、音取りや音型の解釈は難しくないと思われます。
その分表現ができていないとつまらない演奏になる恐れがあります。
全体を通して、「歌う」ということが要求されます。
「さび れた」「いり えで」「をみつけた」などのように、123 4-1 というリズムが多く出てきます。この音型のレガートを綺麗に歌うことを意識します。
フレーズごとに、クレッシェンド・デクレッシェンドをどう付けるかを明確にしてその通り実行するだけでかなり良く聞こえると思います。
最初から。
冒頭のピアノ とりあえず楽譜通り弾くことが出発点でしょう。その上で、この衝撃的な前奏をどう表現するか工夫するのが良いと思います。
冒頭のピアノから合唱への間の取り方は重要だと思います。一段落して落ち着いてから入るのが良いですが、長すぎると間延びします。
フェルマータでは一旦カウントをやめ、次にの音(の前)から改めてカウントを始めるべきと考えています。
さーびーれたー ともったいつけず、素直に入る。
さびれた いりえで 終わりの響かせ方に注意。れたー えでー 機械的に伸ばさないこと。
また、い り え で、 み つ け た など、一音毎には歌わずレガートで。
クレッシェンド後なつの~と入りますが、このつなげ方は重要。
男声ユニゾン うみは~ 力強く迫力のある声で。
だけど~ひとすじの~ 歌詞の内容が変化するところなので、雰囲気を変えて。
中間部と最後のデクレッシェンドで消え入るようにするのは技術的に難しいが頑張るところでしょう。
最後は余韻を感じて。リタルダンドもしっかり。